最近、名刺交換する機会が増えましたが、よく「AS(エイエス)」ってどういう意味ですか?と聞かれます。
「AS(アズ)」~英単語で「同じように」とかイコールの意味で使いますよね。
この言葉を思い付いたのは、あるエピソードがあるからです・・・。

私がまだ役所に勤務していた時代、ある中堅企業の社長さんと会う機会が増え、段々懇意になりかけていた時です。
その会社には大きな課題がありました。新規事業として開発した技術・製品を、何とか市場に認めてもらいたいと、
東京の「大手A社」にアプローチしていましたが、門前払いで相手にしてもらえませんでした。

社長曰く「何とかA社を本社に呼びたい。ここで当社の技術を見てもらえば、必ず分かってもらえるはず。」
その後、私はあの手この手で何とかA社の本社担当責任者のアポイントを取ることができました。そして、
私の説得に根負けしたのか、担当者は「分かりました。行きましょう。」と言ってくれました。

早く報告しないと、とA社の階段踊り場から社長の携帯に電話を入れました。
「社長、了解が取れました。来てくれるそうです!」
よほど嬉しかったのか、思わず社長は叫びました。
「でかした!」

普通に考えれば、いくら親しいといっても、当時私は役所の人間であり、社長の部下でも何でもありません。
ただ、この時「でかした!」と社長に言われた時に「同じ立場になれた」という一体感のような、
嬉しい気持ちになったことを憶えており、今も耳の奥にその声が残っています。

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